膀胱炎と尿路結石症について

 

トイレに行く回数が増える、おしっこが出ない、排尿時に痛そうにしている、おしっこにキラキラしたものが見える、尿の色がいつもと違う、尿に何かが混ざっている。

これらは膀胱炎や尿路結石症の典型的な症状です。

今回は尿トラブルの多い秋冬に備えて、犬猫の膀胱炎と尿路結石症について、その概要と診断、治療、予防についてお話しします。

 

膀胱炎とは?

膀胱炎は膀胱に炎症が起こる病気で、その原因には、細菌感染や尿路結石症、腫瘍や外傷などがあります。

犬では細菌性膀胱炎がほとんどで、猫は特発性膀胱炎が多いと言われています。

膀胱炎では排尿痛や出血が起こるため、冒頭で紹介したような排尿時や尿の異常が見られます。

                           

尿路結石症とは?

尿路結石症とは、尿中で結晶化したミネラル分が徐々に大きくなって結石になる病気です。細菌性膀胱炎では尿がアルカリに傾くため、ストルバイト結石症を併発しやすくなります。

尿路結石症では、食事内容や体質によってストルバイト以外にもさまざまな結石が作られます。

尿が濃縮されると尿中のミネラルが結晶化しやすくなるため、飲水量の減る秋冬や、あまり水を飲まない動物で特に発症しやすいと言われています。

結石が大きくなると膀胱の内側を傷つけ、それが膀胱炎の原因になることがあります。

また、結石や尿道に詰まると排尿時に痛みを生じさせることもあります。

結石は小さければおしっことともに排泄されます。尿中にキラキラした砂のようなものが見られれば、尿石である可能性が非常に高いと思われます。

結石が完全に尿道を塞ぐと、尿が出なくなってしまいます。

この状態は急性腎不全や尿毒症、膀胱破裂などにつながる大変危険な状態です。

 

診断と治療について

尿検査で尿の性状を確認し、画像診断で膀胱や尿道の状態、結石を確認します。

尿検査で細菌が検出された場合は、菌の種類と効果のある抗菌剤を特定するために、細菌培養検査と薬剤耐性試験を行います。

治療は、細菌性膀胱炎であれば、原因菌に効果のある抗菌剤の投与が軸になります。

尿路結石症は、細菌性膀胱炎に随伴するストルバイト結石であれば、抗菌剤の投与により治ることもあります。

尿路結石症の治療では、療法食による食事療法を行います。

結石の種類や大きさによっては、外科手術が必要な場合があります。

また、状態によっては膀胱内を洗浄し、尿道が閉塞している場合は閉塞を解除する処置を行います

 

秋冬は特におしっこに注意!

寒くなり飲水量が減る秋冬は、尿量や排尿回数が減り、尿が濃縮されやすくなります。

つまり、膀胱炎や尿路結石症状が出やすい季節です。

また、急な気温の低下から免疫力が落ちやすく、膀胱炎のリスクが上がる時期でもあります。

このため、水分をしっかり取らせることと、おしっこの様子を観察し、変化に気がついたら早めに受診するよう心がけましょう。

なお、おしっこが完全に出なくなってしまった状態は大変危険です。

死に至ることもありますので、早急に受診しましょう。

 

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