2026/01/13
最近、愛猫が「くしゃみや鼻水が続いているけれど、ただの風邪だから大丈夫」と思ったことはありませんか?
猫風邪は一見軽い症状から始まりますが、実は目の異変が起きやすく、放置すると失明に繋がるような重い眼科疾患を引き起こすこともあります。特に子猫や多頭飼育の環境、保護されたばかりの猫では、体力や免疫力が十分ではないため、症状が急速に悪化する可能性もあります。
そのため、猫風邪は「ただの風邪」と思わず、飼い主様が日頃から愛猫の小さな変化に気づき、早めに動物病院へご相談いただくことがとても大切です。
今回は猫風邪のなかでも、特に見逃されやすい「目の症状」に焦点をあてて詳しく解説します。

■目次
1.猫風邪とは?
2.猫風邪でよく見られる「目の症状」
3.猫風邪が引き起こす眼科疾患
4.こんな症状があればすぐ動物病院へ|受診の目安
5.猫風邪の検査・治療|眼科治療が重要
6.再発を防ぐためにできること(予防とおうちケア)
7.まとめ|猫風邪でも「目の異変は見逃さない」ことが大切
猫風邪とは?
猫風邪とは、猫ヘルペスウイルスや猫カリシウイルスなどのウイルスが原因となって起こる感染症で、くしゃみや鼻水、発熱、食欲の低下など、いわゆる風邪のような症状が表れます。今回は猫ヘルペスウイルスに注目してお話します。
猫ヘルペスウイルスは、一度感染するとウイルスは猫の体内に潜伏し症状が治まっても完全には消えません。そのため、季節の変わり目や環境の変化、ストレスなどをきっかけに、再発することがあります。
とくにワクチン未接種の猫では発症リスクが高く、重症化する可能性もあります。そのため、定期的なワクチン接種が非常に重要です。
▼犬と猫のワクチン接種の重要性についてより詳しく知りたい方はこちら
猫風邪でよく見られる「目の症状」
猫風邪は目の症状が表れやすい病気であり、放置すると視力に重大な影響を及ぼす場合があります。以下のような目の異常に気づいた際は、早めの受診をおすすめします。
・涙や目やにが急に増える
・目の周囲が赤く腫れている
・まぶしそうに目を細める、しょぼしょぼして開きにくそうにしている
・目頭から白っぽい膜(瞬膜)が見えるようになる
これらの症状は猫風邪によく見られるものですが、進行した眼科疾患の初期サインである可能性も考えられます。基本的に両目に症状が出ることが多いですが、片目だけに症状が表れている場合でも油断は禁物です。進行性の疾患である可能性もあるため、必ず動物病院での診察を受けてください。
猫風邪が引き起こす眼科疾患
猫風邪にかかった際に併発しやすい眼科疾患には、以下のような病気があります。
<結膜炎>
結膜に炎症が起き、目が充血したり、目やにが増えたりする状態です。初期は軽度でも放置すれば悪化しやすく、慢性化する恐れがあります。
<角膜潰瘍>
角膜に深い傷がついた状態で、強い痛みや角膜の濁りが生じます。治療が遅れると視力を失うこともあり、非常に注意が必要です。
▼犬や猫の角膜潰瘍の当院の診断や治療方法についてより詳しく知りたい方はこちら
<ヘルペス角膜炎>
猫ヘルペスウイルスによって角膜が慢性的に炎症を起こす病気です。再発を繰り返すケースが多く、長期的な管理が必要になります。
▼猫ヘルペスウイルス感染症の原因や治療方法についてより詳しく知りたい方はこちら
これらの病気は、症状がよく似ていても原因や治療法が異なるため、的確な診断には専門的な検査が必要になります。
また猫ヘルペスウィルスに罹患している猫では、角膜黒色壊死症や好酸球性角膜炎という他の眼の病気を起こすこともあります。
こんな症状があればすぐ動物病院へ|受診の目安
以下のような症状が見られる場合は、目の痛みや視力に関わる緊急性が高いため、できるだけ早く動物病院を受診してください。
・片目を閉じたままで開けづらそうにしている
・角膜に白い点や濁り、黒い膜のようなものが見える
・目やにの色が黄色や緑色など、濃くなっている
・元気がなく、食欲もない状態
「少し様子を見よう」と判断し、受診が遅れてしまうことで、視力を完全に失ったり、症状が悪化して治療が難しくなったりすることがあります。目の異変は進行が早い場合が多いため、「いつもと違う」と感じたら、すぐに動物病院を受診しましょう。
猫風邪の検査・治療|眼科治療が重要
猫風邪とその合併症の診断には、必要に応じてウイルスの遺伝子検査などを行うことがあります。ただし、検査結果が出るまでには数日かかることもあるため、多くの場合は症状を見ながら先に治療を開始します。
治療は原因や症状に応じて、以下のような処置を組み合わせて行います。
・抗生物質や抗ウイルス薬の内服
・炎症や痛みを抑えるための点眼薬
・角膜を保護する処置
・免疫力を高めるためのサプリメントやサポート治療
とくに視力を守るためには、角膜の保護や痛みの軽減が非常に重要です。慢性化している場合には、治療を継続しながら免疫力を高めて再発を予防することもあります。
当院では、角膜や結膜の疾患を含めた広範な眼科診療に対応しており、豊富な経験と専門的な設備を整えております。目の異常は時間との勝負になることが多いため、できるだけ早くご相談ください。
再発を防ぐためにできること(予防とおうちケア)
猫風邪は一度治っても、ストレスや体調不良などが引き金となり、再発することがあります。愛猫の健康を守るため、日頃から以下のような予防やケアを心がけましょう。
・定期的なワクチン接種を行い、重症化を防ぐ
・猫が安心できるような、ストレスの少ない生活環境を整える
・目やにはやさしく拭き取り、目元を清潔に保つ
・空気が乾燥しすぎないように室温や湿度を調整する
日常的なケアの積み重ねが、再発の予防に繋がります。少しの変化にも気づけるように、日頃から猫の様子をよく観察してあげてください。
▼犬や猫の目のケアの必要性や注意点についてより詳しく知りたい方はこちら
まとめ|猫風邪でも「目の異変は見逃さない」ことが大切
猫風邪はよくある感染症ですが、目に症状が出やすく、放置すると視力を損なうような重い合併症を招くことがあります。早めに異常に気づき、的確な診断と治療を受けることで、大切な視力を守ることができます。
「なんとなく目が赤い」「片目だけ開けにくそう」といった些細な変化でも、見逃さずに対応することが大切です。不安な症状が見られた際には、眼科診療に長年の実績がある当院へぜひご相談ください。当院では、専門的な知見と経験をもとに、猫風邪に伴う眼科疾患の早期発見・治療に取り組んでおります。
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