2026/11/04
愛犬愛猫の目の表面に目脂や毛などのごみがのることは、多々あります。しかし目の表面をクネクネと動くものがいる場合、眼虫の可能性があります。眼虫とは、寄生虫の一種です。今回は、眼虫症についてお話ししていきます。

■目次
1.眼虫症とは?
2.東洋眼虫とは?
3.どのような症状なのか?
4.診断は?
4.治療は?
4.予防は?
4.まとめ
眼虫症とは?
眼虫症の定義は、眼表面および結膜嚢(瞼の裏側の空間)に東洋眼虫などの寄生虫が寄生している状態です。
東洋眼虫とは?
東洋眼虫とは、アジアを中心に分布している寄生虫です。
犬や猫に感染しますが、人にも感染することがあります。感染経路には、メマトイという虫が関わります。メマトイがすでに東洋眼虫に感染している犬猫の涙や目脂を食べます。その際に東洋眼虫の卵や幼虫を一緒に摂取します。摂取された卵や幼虫が東洋眼虫のお腹の中で感染仔虫になります。東洋眼虫に感染していない犬猫の涙や目脂をメマトイが食べる際に感染します。
東洋眼中の日本での分布は、西日本などの温暖な気候の地域に多いと言われています。しかし近年では、温暖化の影響などで埼玉県でもみられるようになりました。
※以下当院にて診察した眼虫症の写真と摘出した東洋眼虫の写真になります。
虫の写真などが苦手な方は、ご注意ください。

眼虫症の写真

摘出した東洋眼中の写真
どのような症状なのか?
粘性の目脂(べたべたした目脂)や結膜炎を認めます。その他にも虫がいることや虫が動く刺激で眼を気にしてかくこともあります。
診断は?
診断は、虫を角膜表面や結膜嚢内に確認することです。
治療は?
点眼麻酔を点眼した後に、鑷子で眼虫を摘出します。
また眼虫摘出後に、駆虫薬の併用が有効と言われています。
1回ですべての虫体が摘出しきれないこともあるので、数日後に再度チェックすることが大切です。
予防は?
フィラリアの予防薬が感染予防に期待できます。
まとめ
眼虫症は、温暖な気候に多いと言われていましたが埼玉でも見られるようになりました。
目脂や結膜炎の原因の中に眼虫症があるため、治りにくい結膜炎の鑑別に考えなければいけません。フィラリアの予防薬で眼虫症の感染予防が期待できます。
人にも感染する可能性のある寄生虫のため注意が必要です。
目脂や眼の赤みなど日常の中の小さな変化に気づいたり、違和感がある段階で動物病病院に相談したりすることが大切です。また違和感に気が付くために普段から目をみることも大切になります。
当院では、それぞれの状態に合わせて、検査や治療方法をご提案しています。気になる症状が見られた場合は、お気軽にご相談ください。
進行すると視力や角膜の状態に影響することもあるため、黒目に色の変化を見つけたら、早めに当院までご相談ください。
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埼玉県川口市・さいたま市(浦和区)・草加市・越谷市を中心に診療を行う
森田動物医療センター
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